外でタブレットや二台目スマホを使いたい!

僕は頻繁にiPadを使うから、SIMカードがほしいなぁ。でも、もう一回線契約するのは高そう。

考えなしに、一枚増やすと高くつくけれど、シェアや同一契約複数SIMなどのテクニックを使えば安く運用できるよ。
タブレットを持ってたり、二台スマホを持っていた場合、出先でも、ネットを使いたい場面は多々でてきます。それを解決する方法は主に二つあります。
デザリングについてはここで詳しく述べました。
要約すると、「頻繁にタブレット等の二台目端末を外で使うには、デメリットが多すぎる」ということでした。
今回は、「SIMカードをもう一枚増やす」について詳細にみていきます。
追加のSIMカードの契約
SIMカードの種類
SIMカードには音声対応SIMカード、SMS対応SIMカード、データ通信専用SIMカードの三種類があります。
音声対応SIMカード は電話とSMSもできるSIMカードで、二台目の端末、とりわけ、二台目のスマホでメインとは違う電話番号になりますが、電話がしたい場合にはこれにしなければばいけません。しかし、電話をしないのであれば不要です。通常、一台目はこれにします。
SMS対応SIMカードは文字通りSMS(ショートメッセージサービス)が行えるSIMカードです。LINEの普及によりSMSで会話する人は少なくなりましたが、二段階認証等のSMS認証を行うためにはいまでも有効です。とはいえ、二段階認証はメイン端末で行えばいいので、二台目のSIMカードとしてはふさわしくはないです。電話を一切しない人であればメイン端末にするのもいいですが、まだまだ、電話に依存した社会なので、なしにするというわけにもいかないのであまり使い道のないSIMカードです。そもそも、この種類のSIMカードがない場合もあるくらいです。
データ通信専用SIMカードはデータ通信のみ行えるSIMカードです。タブレットで電話をする人は滅多にいないですからこのカードが一番のおすすめです。ほかのSIMカードより少し安いのが特徴です。ほとんどの二台目用のSIMカードはこれでいいでしょう。
SIMカードの増やし方は二通りある
一重にSIMカードを増やすといっても、お得なやり方だと、二通りのやり方があります。
まず一つ目は、同一回線契約で複数SIMカードを運用する方法です。
これを用いるには、追加の月額料金がかかりますが、特に、データ容量が増えるわけではありません。つまり、一契約のデータ通信量を二つのSIMカードで分け合うというものです。後述のシェアを利用する方法はデータ通信量の管理が面倒ですが、こちらは完全に同期しているため、管理の必要性はないです。OCNモバイル、IIJmio、BIGLOBEモバイル、イオンモバイル、Ymobileなどがプランを提供しています。
そして二つ目は、もう一回線契約してメイン端末からデータ通信量をプレゼントやシェアする方法です。
単純にもう一回線契約する場合、二台目端末のデータ通信量の使い方次第ですが、データ通信量の無駄が発生してしまう可能性が高いです。そこで、二台目端末のデータ通信量はメイン端末からのデータプレゼント、もしくは、前月の余り分をシェアで運用するという方法があります。
データプレゼントの場合、データを任意のタイミングで相互に渡すことができるので、データの管理がしやすく、どちらかが先にデータ通信量が枯渇するということはありません。mineo、LINEモバイルが運用しています。
データシェアの場合、前月の余った分を翌月、一台目と二台目でシェアできるというものです。自動で行ってくれるのは便利ですが、当月中の受け渡しができないので、どちらかが、先にデータ通信量が枯渇して、遅くなることでしょう。つまり不便です。mineo、楽天モバイルが運用しています。
各社、それぞれプランの内容は異なるのでまずは各社別にプランを示していきます。なお、UQモバイルはそういったプランをだしていないので記載していません。契約例については合計6GB前後、追加のSIMカードはデータ通信専用SIMで計算してみました。
結論からいうと、mineoが一番お得でした。結論から見るにはまとめまで飛ばし読みするのがおすすめです。
同一契約複数SIMカードができる格安SIM会社
OCNモバイル
当サイトではOCNモバイルをスマホが日本最安で買える格安SIM会社なので、注目しています。(OCNモバイルの記事)
そんな、OCNモバイルですが、追加SIMカードのプランもあります、OCNさんはそのプランを「容量シェア」と呼んでいます。
音声対応SIM | SMS対応SIM | データ通信専用SIM | |
---|---|---|---|
月額料金 | 440円 | 572円 | 1,100円 |
OCNさんは二枚目以降のSIMカードに音声対応SIMも選べ、追加料金は以上のようになっています。家族でデータシェアするには便利ですね。
なお、2019年12月現在、キャンペーンでSIMカード追加手数料が無料になっています。
メイン端末;音声対応SIMカード;6GB;2,178円
データ通信専用SIM追加料金;440円
合計6GB;2,618円

IIJmio
IIJmioもSIMカードを簡単に追加できて、2GB、6GBのプランなら合計二枚、12GBなら、合計最大10枚まで追加可能です。


以上のように、SIMカードは1枚追加するごとに、400円かかります、二枚目のSIMカードも電話番号を付ける場合、+700円です。
メイン端末;音声対応SIMカード;6GB;2,220円
データ通信専用SIM追加料金;400円
合計6GB;2,620円
BIGLOBEモバイル
BIGLOBEモバイルも可能で、シェアSIMカード追加オプションと呼ばれています。最大四枚までです。
音声対応SIM | SMS対応SIM | データ通信専用SIM | |
---|---|---|---|
月額料金 | 990円 | 352円 | 220円 |
特徴的なのは追加SIMの料金が安いことです。安いのはいいことです。ただ、初期費用を安くするキャンペーンはやっていないようです。
メイン端末;音声対応SIMカード;6GB;2,365円
データ通信専用SIM追加料金;220円
合計6GB;2,585円
イオンMOBILE

シェア音声プランというのがありますが、追加で220円かかります。
メイン端末;音声対応SIMカード;6GB;2,508円
データ通信専用SIM追加料金;220円
合計6GB;2,728円
Ymobile
YmobileはSIMカード追加サービスのことを「シェアプラン」として提供していますが、特にアピールなどはしてはおらずひっそりと運用しているサービスのようです。しかも、紹介ページが旧プランとごちゃまぜに記載されていて大変わかりにくいものとなっています。おすすめのサービスではないのでしょう。
気になる料金体系は以下の表にまとめました。
スマホベーシックプランS | スマホベーシックプランM | スマホベーシックプランR | |
---|---|---|---|
通信容量 | 3GB | 9GB | 14GB |
基本料金 | 2680円 | 3680円 | 4680円 |
追加料金 | 980円 | 490円 | 490円 |
合計 | 3660円 | 4170円 | 5170円 |
このように、Ymobileのシェアプランと特徴はSIMカード追加料金がプラン別に異なり、容量が大きくなるほどお得になっています。
なお、このプランの契約手数料は新規、追加によらず無料であり、ご加入日初月は追加料金も無料となっています。
そもそも電話が10分までかけ放題を売りにしている会社なので、ほかより高くなっています。
シェア・プレゼントができる会社
mineo
シェア・プレゼントができる会社で一番おすすめなのは間違いなくmineoです。
mineoでは、データ通信のみの契約の最安値はauかdocomo回線の500MB契約で700円ですが、3GB契約との差はたったの200円なので、3GB契約の900円にしたほうがよさそうです。
また、複数回線の契約により、合計10回線まで、各回線の契約が50円/月ずつ割り引かれるので、合計100円/月安くなります。

mineoの一番の特徴はパケットギフトです。これは、余った任意のデータ通信量をほかの回線に渡すことができます。つまり、1台目と2台目間でデータ通信量を自由に行き来させ、どちらかが先にデータ容量が枯渇しないような柔軟な使い方ができます。料金は無料です。最高です。
さらに良いことに、ギフトにより、有効期限が伸びるので一枚目のSIMカードと二枚目のSIMカードで期限が切れそうなデータ通信量を交換しあえば永遠に有効期限を延ばすことができます。いうならば、データ通信量ロンダリングが可能なのです。
これは全く無駄なく、契約分の容量を消費することができるというわけで、超便利ですね。

ほかにもパッケトシェアというものもあります。
パッケトシェアでは前月に使いきれなかった分を設定したグループ間で翌月使えるというものです。一般的なデータシェアサービスと同じです。しかも、無料です。ただ、シェアギフトのほうが任意のタイミングでのデータ通信量の管理ができ、かつ、データ通信量ロンダリングもできるので、便利です。なので、パッケトシェアはパッケトギフトの調節を忘れたときの保険として運用するといいでしょう。なにせ無料なので気軽です。

メイン端末;au回線デュアルタイプ(通話SIM);3GB ; 1,661円
二台目;シングルタイプ(データ通信SIM);3GB;990円
複数回線割引;ー50円×2
合計;6GB;2,651円/月
LINEモバイル
LINEモバイルはデータ通信量を家族・友達とシェアすることができます。ただ、LINE上で受け渡しするシステム上、二台持ちで両方に同じアカウントのLINEを入れたい場合困難になります。(iPadなら可能です。)
ただ、二つLINEアカウントを用い、それぞれにSIMカードとの利用者連携を行えば、通信量をLINE経由で送りあうことができます。
ちなみに、LINEの新規アカウントはFacebookからでも作れるので、二台目用のLINEも電話番号なしで問題なく作れます。
以上のように簡単に送ることができますが、500MB単位でしか送受信できないのと、有効期限が当月以内になっていることが注意点です。つまり、mineoのようにデータ通信量ロンダリングは不可で、自動でのシェアも不可です。少し不便ですね。
LINEモバイルの特徴はコミュニケーションフリーで、LINE、Facebook、twitter、Instagramがデータ容量と関係なく使い放題なことです。
メイン端末;コミュニケーションフリープラン;音声通話SIM;3GB ; 1,690円
二台目; コミュニケーションフリープラン;データSIM(SMS付き);3GB ; 1,110円
合計;6GB;2,800円/月

楽天モバイル
楽天モバイルではシェアのみが利用できて、「データシェア」というふうに呼ばれています。

データシェアでは、前月に使いきれなかった分を楽天モバイルを契約しているほかのSIMカードにシェアすることができます。利用するには追加で110円/月必要です。
データSIMの最安値である525円(常に通信速度は最大200kbps)の低速SIMカードにさらにメインのSIMカードとサブのデータSIMカードそれぞれに110円/月の費用がかかるので、結局、あわせて追加で745円/月かかります。
2019年12月現在、二回戦目の契約でのキャッシュバックのキャンペーンもやっており、データSIMを増やす場合、3000円のキャッシュバックが得られます。
メイン端末;組み合わせプラン;5GB通話SIMプラン;2,150円
二台目;組み合わせプラン;データSIMベーシックプラン;525円
データシェア×2;220円
合計5GB;2,695円
このようにお得感が小さいのは、そもそも、楽天モバイルは通信容量の枯渇後でも1Mbps使い放題というスーパーホーダイというプラン(契約例とは別プラン)を売りにしているので、そもそも、データシェアに向いていないのでしょう。
データプレゼントができないので、不便です。

まとめ
すべての会社をみたわけではないですが、どの会社でも大体同じ価格でした。(6GBだと、2,700円前後)ただし、そもそもUQはSIMを増やすサービスがなく、楽天モバイルのシェアプランは前述のとおり使いにくいので、避けたほうがいいでしょう。
なので、サービスで選ぶといいでしょう。
個人的には、ほぼ同一契約複数SIMのように運用でき、かつ、データ通信量ロンダリングまでできるmineoが便利です。
これらから検討してみてはいかがですか?