
楽天モバイルって、エリアがものすごく狭いよね

うん。でも、楽天が示しているエリアよりももっと狭いことが検証して分かったよ。

え、ただでさえ狭いのに?
注意:2020年4月現在の回線状況に基づいた検証です
楽天モバイルのエリアは二種類ある

まずは、軽く楽天モバイルの復習をします。詳しく知りたい方は、別記事「楽天モバイルの対応バンドは何?」をお読みください。
楽天モバイルは2020年4月に新規参入したMNOなので、まだまだ、基地局が少なく、東京・名古屋・京阪神などの主要都市しかカバーしていません。そこで、そのほかの日本の広大なエリアをカバーするために、楽天はauの回線を借りています。これを楽天はパートナーエリアと呼んでいます。ただ、パートナーエリアだと分かりにくい為、この記事では今後auローミングエリアと呼び、それに対して楽天の基地局によるエリアを楽天自社回線エリアと呼びます。
別に、どっちの基地局からきてもいいじゃんと思われるかもしれませんが、楽天モバイルの最大のアピールポイントである、「データ通信使い放題」(筆者の検証で、10GB/日の制限があることが判明)は楽天自社回線エリアでしか使うことができず、auローミングエリアでは5GB/月しか使うことはできず、使用後は1Mbpsの通信速度制限がかかります。
となると、楽天自社回線エリアにご自身の行動範囲が入っているのかが気になるところです。楽天はホームページ上でエリア情報が示されていますが、筆者が実際に使っている感覚だと、この楽天自社回線エリアは楽天が示しているより幾分狭い印象を受けました。そこで、筆者の住む愛知県で実際に検証してみました。
国道1号線沿いで繋がるか検証

検証方法は国道1号線での名古屋横断です。この国道1号線は上の地図からわかるように、三重県から木曽川を超えて愛知に入り、濃いピンクのエリアを通過し、三河地域へと伸びています。この、国道1号線を車で走り、どこから、楽天自社回線を拾い、拾わなくなくなりるのかを実験・検証しました。なお、検証端末は楽天公式対応端末ではない「Galaxy A51」なので、非対応端末での場合の実験結果ということをご了承ください。
回線がどこで切り替わるかは、Androidアプリ「LTE Discovery」を用いて、調べました。楽天自社回線の場合はBand 3、au ローミングエリアではBand 26を拾うため、これで判定します。

なお、実験・検証はこのように、車載ホルダーで固定し、運転の邪魔にならない形で見えるようにしたので、決して脇見運転ではありません。


そして、この回線の切り替わり点を、もう一台のスマホの「楽天モバイルアプリ」で位置情報とともにスクリーンショットしました。

この切り替わり点をわかりやすく図に表すと、このようになります。東京側は比較的、図と一致した切り替わりになっていますが、大阪側は図と大きく離れており、ちょっと微妙な感じです。というより、この濃い図とは関係なく、名古屋市の境界線とほぼ切り替わり点が一致するので名古屋市では基地局の密度をあげ、安定な楽天自社回線の接続を可能にしていますが、名古屋市以外ではそうでもないということがわかりました。一度名古屋市に入ると一度もBand 3から変わらなかったので、名古屋市内では極めて安定しています。
結果として、楽天自社回線エリアは楽天が示すより狭いということは確かなようです。なので、濃いピンク色のエリアの中心部が生活圏内の方なら問題はありませんが端のほうで、楽天自社回線への接続を楽しみにしている方は落胆する可能性があるので注意が必要です。