
楽天モバイルが新しく大手キャリア(MNO)に入るね。
約300万人に無料で配るってね。僕のスマホでも使えるかな。

やっぱり、スマホを使いたいならバンド・対応バンドを考えなきゃね。
ここでは楽天モバイルのバンドを見ていくよ。ちなみに筆者はもうすでに契約してみたよ。
あ、ちなみにiPhoneは無理だよ。androidに買い替えてね。
楽天モバイルが既存三大キャリアに殴り込み
楽天モバイルは2020年3月4日に三大キャリアへの殴り込みを宣言しました。

気になるプランですが、世界唯一の「ワンプラン」を採用し、Rakuten UN-LIMIT以外のプランはありません。このRAKUTE UNLIMITは楽天モバイル回線エリア(三大都市圏のみ)ではデータが使い放題で、まだ、楽天が基地局を整備していないエリアではau回線を借りて使うのですが、こちらは2GBまでしか使えません。2GBを超過した場合は低速モードに移行します。
ただし、楽天モバイルは「使い放題」をうたっていますが、残念なことに1日あたりの容量制限をかけていることがわかりました。実際に検証してみました。別記事でご覧ください。
楽天も2GBでは足りないと思ったのか、4月8日のサービス開始直前にこの規約がかわり、auローミングエリアでのデータ容量が2GBから5GBに増加しました。これを「Rakuten UN-LIMIT 2.0」というそうです。しかも、ここが嬉しいポイントですが、このデータ容量を使い切っても、1Mbpsでの接続が可能で、これだけあればもう十分ですよね。最高です。コロナウイルス関連で三大キャリアが通信量を開放しているのと同様の取り組みのようです。ありがたい限りですね。
なお、約300万人を1年無料のプログラムに招待するようです。実質、今まで行われていたベータテストの延長線上といった感じです。筆者も当たるかわからないのですが、とりあえず応募してみました。1年後から3278円/月となります。(ここだけ税抜き表示にするのは詐欺的)
なお、事務手数料は3300円ですが、Rakuten Linkという無料通話・SMSアプリを使用すれば全額楽天ポイントで還元されるので、完全無料で利用することができます。さらにオンラインで申し込めば3000ポイントもらえるそうです。これはむしろ、こっちが得しますね。
さらに、SIMロック、最低利用期間、契約解除料もないという太っ腹ぶり。いやー最高です。筆者も気に入らなかったら、無料で解約します。ま、無料の1年は使いますが。
エリアが微妙だからauへのバンド対応も必要
約3,278円で使い放題なら超安いじゃんと思いますが、やはりう落とし穴があります。楽天回線対応エリアです。このサイトに載っているのでぜひ調べてみてください。東京・名古屋・京阪神の三大都市圏しか対応していません。
東京首都圏 名古屋都市圏 京阪神
この上の濃いピンク色の部分のみが楽天回線のみ使える範囲で、基本的には東京・さいたま・横浜・千葉の東京首都圏とその近郊、名古屋市とその近郊、京都・大阪・神戸とその近郊のみです。
それ以外の全国の大多数の領域は2GBまでしか使えない薄ピンクでau回線でのローミングとなります。つまり、UN-LIMITED(無制限)に使えるのは大都市のみということです。筆者の住む地域は比較的田舎なので楽天回線領域には対応していませんでした。残念。1年以内に対応しなければ解約しますね(^▽^)/
さて、ここからわかってきたことがあります。楽天モバイルを契約するなら、現時点では楽天回線だけでなく、au回線のバンドにもたいおうしていないといけないということです。
しかも、実際に楽天自社回線エリアで検証したとこと、この図よりも繋がる範囲は狭いことが判明しました、なので、この濃いピンク色のエリアの端で使う予定の方は注意してください。詳しくは別記事で検証・実験しました。
楽天モバイルの4Gバンドはバンド3 (1.7GHz)


ここからはバンドについて詳しく話していくので、あまり詳しくない人は、別記事「実践編;対応バンド表の使い方」や「理論編;対応バンド表は物理と統計データから作る」をご覧ください。
総務省は各キャリアにバンドの割り当てを行っており、「 令和元年度 携帯電話及び全国BWAに係る 電波の利用状況調査の評価結果の概要(案) 」に情報をまとめてくれています。この情報によると、楽天モバイルは1.7GHz帯(バンド3)のみの対応です。バンド 3は比較的周波数が高いため、通信速度は速いですが、一つの基地局によるカバーエリアは狭いので基地局を多く置く必要があります。楽天は急速にエリアを広げたいはずですが、うまくはいかなさそうです。800MHz・900MHz帯の低周波数帯のバンド(プラチナバンド)の割り当てを得られなかったのは相当な痛手でしょう。というか、そもそも山の中などの地域を基地局を置いてカバーする気はないようで、人工衛星を利用するそうです。いつの話になるのやら。
まとめると、Band 3に対応していなければ、楽天回線エリアでのデータ容量の無制限利用はできません。ただ、バンド3はグローバルに広く使われているバンドなので大抵のスマホでは対応しているのでこちらはとくに気にする必要はありません。
問題なのはここからです、ほとんどの人が大都市圏のみで生活はしてませんから否応なしにauのバンドを利用しなければならないので、auの対応バンドにも対応する必要があります。このauの対応バンドを合わせると以下のようなバンド表が出来上がります。
楽天モバイルの4Gバンド
au | 楽天モバイル | ||
---|---|---|---|
700MHz帯 | バンド28 | △、田舎 | – |
800MHz帯 | バンド18 | 超重要、田舎 | 超重要、田舎(au) |
バンド26 | |||
バンド19 | – | – | |
900MHz帯 | バンド8 | – | – |
1.5GHz帯 | バンド11 | △ | – |
バンド21 | – | – | |
1.7GHz帯 | バンド3 | まだ少なすぎ | 超重要(楽天) |
2.0GHz帯 | バンド1 | 超重要 | – |
2.5GHz帯 | バンド41 | 高速通信用 | – |
3.5GHz帯 | バンド42 | 高速通信用 | – |
このバンド表からあらゆるスマホに一般的に使われているバンドである「バンド3」を除くと、対応の必要があるのは、auの田舎用のバンド(プラチナバンド)であるバンド18・26ということになります。外国のスマホを個人輸入する方には残念ですが、これらのバンドに対応しているスマホは少ないので残念ですね。実際に筆者が楽天回線をつないで様々なところで試したところ、B18・26しか拾わなかったため、auローミングエリアといってもauのプラチナバンドのみを拾うようです。auプラチナバンド(B18・26)に非対応のスマホであるRedmi Note 8 Proで試したところ、楽天が示している楽天回線エリア内でも何度も電波を拾わなかったので、まともな運用はできないので全くもっておすすめはできません。
5Gの対応バンドはSoftBankと同じ
基本的に楽天が現在敷設してきた基地局は5Gアンテナを付け、ソフトウェアアップデートするだけで5G基地局に変貌するそうなので(そりゃ、5G時代に参戦するのだから、5G化できるように基地局は立てますよね。)現在、楽天回線の対応地域は5Gにも順次対応されそうです。(まぁ、5Gは周波数が高いので対応エリアは今より縮まるでしょうが。)
5Gバンドについてはすでに別記事「5G対応バンド表:ソフトバンクが微妙」ですでに楽天モバイルを含め細かく見てきたのでここではざっと見ていきます。5G関連の用語等もこの記事で解説しているので、あまり5Gバンドに詳しくない方は別記事を見てみてください。
楽天モバイルの5Gバンド
カテゴリ | 周波数帯 | バンド | 楽天モバイル |
---|---|---|---|
Sub6 | 3.7GHz帯 | n77 | ○ |
n78 | – | ||
4.5GHz帯 | n79 | – | |
ミリ波 | 28GHz帯 | n257 | △ |
このように、n77とn257の対応となっていますが、超高速通信のsub 6 5Gは当面優先度が低いでしょうし、sub 6対応の5Gスマホはまだあまりないので、n257を気にする必要性は薄いです。よって、考えるべきはn77ですが、n77はグローバルで広く使われている5Gバンドではないため、Xiaomi mi 10(中国版)など対応していないスマホも多々あるので気を付けなければいけません。ここも残念ポイントです。
楽天の5G進出は2020年6月で、料金体系は未定です。個人的にはUN-LIMITEDは5Gありきだと思うので、このプランならフリーに使わせてほしいです。
楽天モバイルで使えるスマホは11機種よりはかなり多い
楽天は対応機種が11機種だけという驚異の少なさで発表しています。さらに、その11機種を謎の区分で3種類に分けています。

「Galaxy Note 10+」「Galaxy S10」「Xperia Ace」「Galaxy A7」はプレミアムスタイルです。前に機種はプレミアムにふさわしいスペックですが、後二機種はantutu 9万点、antutu14万点で、機能もどうみてもローエンドもしくはミドルレンジスマホです。どうやら楽天モバイルの社員の方々はスマホには疎いようです。どこが心を満たすクオリティーなんだ? 心が穢れました。

これら「AQUOS sense 3 plus」「AQUOS sense 3 lite」「arrows RX」が、コンフォートスタイルだそうです。手放せない使い易さだそうです。AQUOS sense 3はすでに別記事「AQUOS Snse 3は名前がいっぱい」で述べましたが、無印版以外はコスパが悪いので絶対に買わないほうがいいというのが結論でした。その絶対に買わないほうがいいコスパ最悪なスマホです。「arrows RX」はお年寄りをだますために作られた、簡単スマホです。無論コスパ最悪です。手放さない使い易さというのは嘘ですね。手にもしたくないスマホたちです。

やっとまともなスマホたちがでてきました。ニュースタンダードです。Huaweiの2020年3月現在での日本での最新機種「Huawei nova 5T」(詳しくは別記事「Googleがのるのは最後?Huawei nova 5T」を参考)、OPPOの格安スマホ「OPPO A5 2020」、OPPOミドルレンジスマホ「OPPO reno A」、そして楽天専売の超小型スマホ「Rakuten Mini」の四機種です。これらの機種はなかなかおすすめです。
【追記】なんと、あの世界最小・最軽量のRakuten Miniが1円でもらえるキャンペーンが開始されました。このキャンペーンは6/17までとなっています。まだ、契約していない方にはとてもお得なキャンペーンになっています。 ただ、eSIMという落とし穴があるのでこの記事を参考に慎重に検討してください。
さて、この11機種(実質6機種)から選ばなきゃいけないのか?というと、決してそうではないでしょう。
4GであればB18・26に対応、5Gスマホであればn77に対応しているスマホであればいいのです。ただ、楽天のお墨付きを得ていないということですね。筆者はこの11機種は持ってはませので、B26対応のGalaxy A51で試しましたが、実際につながりました。
他にもソフトウェアアップデートにより楽天回線に対応するスマホが複数あるようです。楽天公式サイトに記載されてました。気になる方はご確認ください。
ただ、楽天の通話かけ放題アプリ「Rakuten Link」はiOSに非対応なので現時点ではiPhoneをお使いの方は通話かけ放題は使えません。ご注意ください。
Rakuten Linkについてですが、コメントにご指摘があったように、Rakuten Linkが動作しない端末があるようです。楽天回線対応と明記されていないスマホはこのRakuten Linkが使えない可能性があります。こちらも楽天回線SIMが実際に届き次第検証してみます。現状、楽天が対応と明言していないスマホを使う場合、Rakuten Linkが使えない可能性があるので、新規契約ならば無料で回線が増えるだけなので問題はないですが、MNP移行で楽天回線一本に絞り込むのはリスクが高いので避けたほうがよさそうです。まずは、新規契約でRakuten Link(欲しい場合)を試し無料期間が終わり次第解約し、MNP移行しメイン回線にするというのもありだと思います。
[追記]
筆者は実際に楽天モバイル回線を契約し、Pixel 3 XL,Galaxy A51,Redmi Note 8 Proの三機種で回線開通をしてみた経験から回線開通方法をまとめたので参考にしてください。つなげることには少しコツがあるようなので参考にしてください。