
Snapdragon 865ってフラッグシップSoCだよね。
それで、4.7万円なんてさぞ性能を削ったのだろうね。

有機EL・画面内指紋認証・SONY IMX 686による6400万画素・1300万画素超広角。
ドヤァ。

Xiaomi、ありえねぇ。
4.7万円フラッグシップでも手は抜かない

今年もXiaomiがやってくれました、Snapdragon 865機種を4.7万円で出したのです。まっとうな思考ならば、このスマホは相当スペックを削ってるのだろうと思いますが、うまいコストカットの仕方で、ユーザー思いのXiaomiらしい、最強コスパスマホが出来上がっています。
Xiaomiがコストカットした部分
先にコストカット点を見ていきます。比較対象はXiaomi Mi 10です。
このような部分となっています。これらの機能に思い入れのある方は多数いらっしゃることは知っていますが、これらをコストカットすることで業界最安値を実現しました。
ハイリフレッシュレート・ワイヤレス充電・湾曲ディスプレイを必要とする方は、Xiaomi Mi 10を買ってくださいということです。これらにこだわりがない人にとっては最高の端末であることは間違いありません。
全画面+ポップアップ+画面内指紋認証が好きな皆さん朗報ですよ

全画面ディスプレイは2019年のトレンドの一つでしたが、やはり、大衆向けではありません。しかし、これを望む人は多くいることは確かです。(特にガジェオタ)
そんな、ポップアップインカメによる全画面ディスプレイを強く欲しているXiaomiファンの期待に答え、Redmi K30 Proは出来上がりました。大人気機種Xiaomi Mi 9Tの系譜なのです。

もちろん全画面ディスプレイは有機ELディスプレイなので大迫力の映像美も楽しめます。しかも、ただの有機ElではなくHDR10+の高品質なディスプレイです。最高ですね。ポップアップカメラは2000万画素なので最高のセルフィーも撮れます。
もちろん有機ELなので画面内指紋認証です。最高ですね。
100000000画素が嫌な人にはSONY IMX 686

Xiaomi Mi 10シリーズは一億画素センサーを利用していますが、これについては夜景性能が微妙だとか、批判的な意見も多数あります。そんな、高画素数戦争についていけない。というか、Samsung製センサーの性能に懐疑的な皆様に朗報です。
このスマホはSONY IMX 686をイメージセンサーに採用しました。このイメージセンサーは1/1.7という超巨大で、6400万画素の写真を撮影することができます。この6400万画素はスマホに提供するSONY製センサーで最高画素数で、多数のコスパスマホに採用されている6400万画素センサーSamsung GW1にSONYが戦争を仕掛けているのです。そして、OIS(光学式手振れ補正,Zoom版のみ)を搭載し、8K録画にも対応しています。完璧じゃん。
SONYのイメージセンサーのほうが性能がいいというのが通説なので、このスマホではきれいな夜景が撮れることでしょう。なんせ、Xiaomi自身が「超級夜景」と言っているので期待が大です。
RAW現像にも対応しています。
おまけカメラとはもう言わせない!!
1300万画素超広角カメラ 500万画素マクロレンズ
一般的に高コスパスマホは超広角が800万画素、マクロレンズが200万画素のがついて二眼分水増ししています。どちらも画質は微妙でなんで多眼なのか?と落胆してしまいます。(別記事「超広角コスパスマホ決定戦」も見てね)
しかし、このRedmi K30 Proは超広角は1300万画素、マクロは500万画素と高性能なものを積んでいるので、多眼カメラをフルに活用できます。(もう一眼は200万画素ポートレート)上の写真もものすごくきれいに撮れていて感動的です。
しかも、このマクロレンズはテレマクロという業界初のマクロレンズが搭載されています。これは物凄いことですよ。テレマクロについては、グローバル版のPoco F2 Proの記事にて詳細に書きましたのでお読みください。「テレマクロ」がただのマクロだと思ってはいけません。そう思ってる方は、この記事を読んでこのテレマクロについて驚嘆してください!
注意点はZoom版をXiaomiは出していますが、こちらはマクロレンズがなくなり、光学3倍望遠レンズに変更されます。これ以外ではスペック上の違いはありません。こちらも光学2倍ではなく3倍なので、最大30倍ズームまで可能です。 Zoom版 は値段は上がりますがそれでも安いので光学3倍ズームを載せたXiaomiは太っ腹です。おまけに、こちらもOIS搭載です。
マクロか望遠、選び難いですねぇ。
Redmi K30 Pro・ Zoom版 のスペック・対応バンド・価格
Redmi K30 Pro・ Zoom版 のスペック
ここまでは際立った特徴と筆者のこのスマホへの見解を見てきたのでここからは詳細スペックを見ていきます。
このように、WiFi6対応や33w高速充電など、カメラやディスプレイ以外もなかなか素晴らしスペックとなっています。Mi 10では廃止されたイヤホンジャックもあるので、Mi 10に不満がある層はこっちを買ってというXiaomiの意思が垣間見えます。
Redmi K30 Pro・ 変焦版 の対応バンド
4G対応バンド
Xiaomi Redmi K30 Pro(中国版) | docomo | au | Softbank | 楽天モバイル | ||
---|---|---|---|---|---|---|
700MHz帯 | バンド28 | – | △、田舎 | △、田舎 | △、田舎 | △、田舎(au) |
800MHz帯 | バンド18 | – | – | 超重要、田舎 | – | 超重要、田舎(au) |
バンド26 | – | – | – | |||
バンド19 | – | 超重要、田舎 | – | – | – | |
900MHz帯 | バンド8 | 対応 | – | – | 超重要、田舎 | – |
1.5GHz帯 | バンド11 | – | – | △ | △ | △(au) |
バンド21 | – | △ | – | – | – | |
1.7GHz帯 | バンド3 | 対応 | △(東名阪) | まだ少なすぎ | △ | 超重要(楽天) |
2.0GHz帯 | バンド1 | 対応 | 超重要 | 超重要 | 超重要 | 超重要(au) |
2.5GHz帯 | バンド41 | 対応 | – | 高速通信用 | 高速通信用 (注意) | 高速通信用(au) |
3.5GHz帯 | バンド42 | – | 高速通信用 | 高速通信用 | 高速通信用 | 高速通信用(au) |
4G対応バンドの詳細については別記事「実践編:対応バンド表」、「理論編:対応バンド表」、「楽天モバイルの対応バンド」をご覧ください。
5G対応バンド
周波数帯 | バンド | Xiaomi Redmi K30 Pro (中国版) | ドコモ | au | SoftBank | 楽天モバイル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Sub6 | 3.7GHz帯 | n77 | – | – | ○ | ○ | ○ |
n78 | 対応 | ○ | ○ | – | – | ||
4.5GHz帯 | n79 | 対応 | ○ | – | – | – | |
ミリ波 | 28GHz帯 | n257 | – | △ | △ | △ | △ |
5G対応バンドの詳細については別記事「5G対応バンド表:SoftBankが微妙」をご覧ください。
このように、プラチナバンドはSoftBankに対応しているものの、5Gは対応していないという、5G中国スマホのジレンマにおちいっており、中国版では日本で4G・5G双方を有効活用はできません。グローバル版の発表が待ち遠しいです。
Redmi K30 Pro・ Zoom版 の価格

5万円切りのSnapdragon 865端末というのはまさに価格破壊です。Xiaomiには感謝の言葉しか出ませんね。
Xiaomi Mi 10の価格がRedmi K30 Proの最高価格3999元なので、きっちりと価格面でも差別化されています。どちらもコスパ最強なので迷ってしまいます。 個人的にはデザインがK30 Proのほうが独特で素敵なので、こっちのほうが気になっています。皆さんはどっちが好きですか?
なお、色は四色から選べて、紫とグレーはマットなガラス仕上げにカメラ周りに円形の溝があります、白と青は通常のてかてかしたガラス仕上げとなっています。てかてかしたタイプは指紋が目立ちやすいですし、安っぽいかなと思ったので、筆者は紫モデルが気に入りました。
買いたいけど、対応バンドがなぁ。早くグローバル版が来てほしい!!去年の命名規則でしたら、Xiaomi Mi 10T Proとしてくるはずなので期待して待っています。おいでよ。
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