
OPPOレンタルで変わったスマホを借りたんだって?

そうそう。最強の望遠と変わったポップアップカメラがついている「OPPO Reno 10x zoom」を借りたよ。
今回はカメラ性能をメインに徹底的に見ていくよ。OSについて別記事でレビューしたよ。
OPPO独自のポップアップカメラは凄く楽しい!

OPPO Reno 10x Zoom | ||
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価格 | 現地 | 4,799元(8万円) |
円 | 109,868円 | |
5G | – | |
基本 | CPU | Snapdragon 855 |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | 256GB | |
重さ | 215g | |
カメラ | 眼数 | 3眼 |
レンズ構成 | メイン,超広角,望遠 | |
画素数 | 4800万,800万,1300万画素 | |
インカメラ構成 | OPPO型ポップアップ,1600万画素 | |
電池 | 容量 | 4065mAh |
充電速度 | VOOC 3.0急速充電 | |
その他 | ディスプレイ | 6.65インチ,有機EL,2340×1080 |
認証 | 画面内指紋認証 | |
スピーカー | ステレオ | |
日本三種 | 防水 | なし |
防塵 | なし | |
おサイフケータイ | なし | |
ほかの特徴 | 完全全画面,光学五倍望遠 |
このスマホ基本スペック表を見れば(値段の恐ろしい高さ)でフラッグシップスマホだということはすぐにわかります。有機EL・超高速充電・ハイエンドCPU・画面内指紋認証と2019年のスマホのトレンドの全てを抑えています。
ポップアップカメラによる顔認証
OPPO独特の「ちらり」とでる、「ポップアップカメラ」により、完全全画面ディスプレイを実現しています。
このカメラの出るスピードはとても速く、いら立ちを感じたことはありませんでした。
このカメラを使うときは、自撮りするときはもちろんですが、顔認証を用いるときにも使います。これが電源ボタンを押すと顔認証がスタートするように設定できるので、電源を押すたびにカメラが「ちらり」とでてきて即座にロック解除できるので、とても未来的で毎回楽しかったです。ただ、赤外線センサーなどによる独自の顔認証システムは搭載していないので、インカメによるなんちゃって指紋認証なので、セキュリティー面で心配な方はご注意ください。なお、インカメによる顔認証なので暗いところではアンロックできません。
もちろん、画面内指紋認証がメインの認証方法なので、顔認証を強いて使う必要性は薄いですが、私はポップアップが使いたくてしょうがなかったので、顔認証メイン、画面内指紋認証をサブに使っていました。画面内指紋認証は反応も素早くなかなか良いのですが、冬は肌荒れで指紋が変わってしまうので、失敗も多く結局私はあまり使いませんでした。
しかし、メリット・デメリットがあるので、両方載せてくれるのは物凄くうれしいです。iPhoneも見習ってもらいたいものです。
過渡期全画面ディスプレイ~2019年バージョン~
ただ、やはり物理的な仕組みでの全画面の実現は、これでは防水性能を載せるのはまず無理だし、メーカー側は壊れないといっていますが、やはり心配です。2020年はアンダーディスプレイカメラのスマホが出るでしょうから、このタイプのスマホは2019年モデルで見納めなので、時代の流れを体験できてよかったと思います。まさしく過渡期全画面ディスプレイですね。
こんなところに懐中電灯が!!
あと一つ驚いたのは、懐中電灯(フラッシュとも言いますが、夜景モードの発達の結果、フラッシュとしては使わなくなりました。)もこのポップアップカメラの部分についていることです。
これは普通にメインカメラ近くに置けばいいと思いますが、ユーザーを驚かせるという意味では素晴らしい。楽しい仕掛けです。
Antutuも見ていくよ
みんな大好きAntutu8のスコアは驚異の410,631点です。いやー。さすが、Qualcom Snapdragon 855。素晴らしいです。
しかし、これで驚いてはいけません。このスマホには「OPPOゲームスペース」というゲーミングモードがあり、通知を切るだけではなく。CPUを最大限までブーストして、(快適なゲームプレイを可能とします。
このゲームスペースに大人気ゲーム「Antutu 8」を入れて遊んでみると。
さらに点数が3万点以上上がり、驚異の448,716点となりました。Antutu大好きな人にはたまらない機能です。嬉しいな。
ゲーム好きにはうれしい機能が搭載です。やったー。
さて、カメラ以外の重要なスペックは見ていったので、本題のカメラ性能について徹底的に見ていきましょう。
カメラレビュー
OPPO Reno 10x zoomは最強三眼構成で、4800万画素メイン、1300万画素望遠、800万画素超広角です。なにより一番の押しは名前にでているようにハイブリット10倍望遠が可能な、望遠カメラです。この外観を見ればわかりますが、なんと最近のスマホにしては珍しく、カメラが出っ張ていません。「WOW、シンプル」と思うかもしれませんが、残念ながら、本体がとんでもなく分厚いため可能となっているだけで、最近の薄型のスマホに慣れてしまうと違和感しか感じません。
この分厚くなった理由は明らかにポップアップカメラのせいなので、これは重大な弊害ですね。ただ、出っ張ったカメラが気にいらない人には「分厚さ」というトレードオフがありますが、このスマホはいいかもしれません。
ハイブリット10倍望遠カメラ

まずは望遠カメラです。望遠カメラは光学5倍、ハイブリット10倍の2019年ではHuawi P30 Proなどのフラッグシップに搭載された素晴らしいレンズがついています。普通に縦に搭載するととんでもなく出っ張ってしますので、プリズムを利用し光を曲げ、スマホという小さい機器に埋め込むことを可能としています。
望遠カメラって今まで私は軽視してきましたが、あると物凄い便利ということが、実際に使ってみて強く実感しました。
例えば、氷瀑を見に行ったとします。

おいおい、どんな例だよ。

私の例ですが、何か??
新年早々、乗鞍高原の善五郎の滝を見に行ったんだ。美しかった。
ちなみに、スマホなので、全て三脚なしの手持ち撮影で行っています。
滝の上部の氷が美しいので撮ってみたいなぁ。と思いますが、残念ながら、氷瀑を登るのは厳しいです。そこで、望遠カメラの登場です。
OPPO Reno 10x zoomの望遠写真(10x)
これが十倍望遠での撮影ですが十分に綺麗に撮れています。滝による水飛沫まで撮れています。これが、ハイブリット10倍望遠ですよ!!素晴らしい!
写真は最大60倍まで撮影することはアプリ上可能ですが、実用的ではありませんね。10倍までが妥当なところですね。
超広角、メイン、望遠の三眼により印象の異なる写真が撮れる


このように三眼を持っているため、同じ場所からでも、印象の違う写真を撮ることができます。特に富士山などの山岳写真を撮る場合、対象が小さいので、望遠レンズはものすごく役に立ちます。このように様々なシーンにおいて望遠レンズは大変役に立つのであると本当にいいレンズです。望遠レンズには惚れてしまいました。ちなみに見えている湖は諏訪湖です。
「君の名は。」のアングルですよ。気づきましたか?
近くに高ボッチ高原という富士山を綺麗に望めるスポットがありますが、冬季は通行禁止なのでこちらで写真を撮ることができます。
夜景性能対決 ;OPPO Reno 10x Zoom vs Google Pixel 3
2018年にPixel 3が爆誕して以降世間のスマートフォンには夜景性能が搭載するようになりました。AIによる夜景撮影は今やそこらのコンパクトデジカメをはるかに凌駕し、綺麗な写真を夜でも撮れるようになりました。この夜景性能はスマホのセンサースペックのみならずAIの処理能力に依存するため、メーカー各社のソフトウェア能力も推し量ることができます。OPPOではこの夜景撮影を「ウルトラナイトモード2.0」と呼んでいるようです。さぁ、OPPOの 夜景性能とやらをみせてもらおうか。
対抗機は夜景最強のGoogle Pixel 3です。
難易度低;NAGOYAの都会景色
名古屋の都会景色は比較的明るいので夜景としては難易度は低いです。
どうでしょうか。OPPOの夜景もしっかりと撮れてはいますが、イルミネーションの光や濃淡の付け方がPixel3のほうがうまくできているので、Pixelのほうが心に残る夜景が撮れています。もう少しOPPOさんには頑張ってほしいものです。
ちなみに、ほかのスマホでもよく言われることですが、超広角・望遠ではReno 10x Zoomも夜景性能は弱いです。
このように明らかに超広角だと微妙な映りになってしまいます。構図自体はいいので、超広角でも綺麗に夜景が撮れるスマホが出るとうれしいですね。
望遠レンズでもやはりぼやけてしまいます。まぁ、夜景は広く撮れたほうが綺麗なので、望遠であまり撮れる必要性はないかなと思うのでいいでしょう。
難易度中;諏訪湖の夜景
諏訪湖の夜景は光源量が少ないので撮影するのはNAGOYAより難しくなります。しかし、綺麗な夜景は是非スマホで撮ってみたいのでこれは個人的には必須な機能です。ちなみに、立石公園という諏訪湖の夜景スポットから撮ってきました。なかなかいいスポットです。
はい。Pixel 3の圧倒的勝利です。Pixel 3では湖の向こう側の山や雲まで撮れてはいますが、OPPO Reno 10x zoomでは全く撮れていません。
そして、どちらの色使いが心惹かれるかというと、やはりPixel 3になります。OPPOさん、これは残念です。
次は、超広角・望遠の性能も見ていきます。
超広角では、諏訪湖の全景をとらえることができます。やはり、物凄く微妙です。残念。
望遠も使い物にはなりません。仕方ありませんね。
難易度大;天体撮影
最近、Pixel 3では天体撮影ができるようになりました。さて、OPPO Renoi 10x Zoomはどうでしょうか。
うーん。荒いですね。一応撮れていますが。

はい。Pixel3の圧勝です。やはり、Pixel 3は夜景最強です。OPPOさんもまだまだ頑張ってほしいです。
まとめ
OPPO Reno 10x Zoomの望遠性能は確かに素晴らしいです。しかし、夜景性能は正直言って微妙です。
残念ながら、このスマホをカメラスマホとして購入することはあまりおすすめはできません。
しかし、基本性能やポップアップカメラによる全画面ディスプレイは惹かれるものがあります。ですが、最大の欠点は値段で、10万円を超えるのは頂けないです。中国版ではRAM 6GB ROM 128GBのスペックを下げて値段も6万円程度のモデルも存在するので、この値段ならば、万々歳ですよ。
OPPOさん。日本人がiPhoneばっかり買ってると思って高いスマホ売ってもだれも買いませんよ。今度からはハイエンド機のコスパも最強にしてくださいね。Find X2のことを言ってるんですよ。