
vivo X50 Proってジンバル搭載スマホだよね。X50 Pro+もジンバル搭載するよね。もちろん。

勘違いしているメディア・人も多いけど、X50 Pro+にはジンバルが搭載されないよ。
その代わりSamsung最強のイメージセンサー「GN1」が搭載されるよ。
1250万・5000万・1億画素写真が撮れるISOCELL GN1を初搭載

ISOCELL GN1はSamsungの新型イメージセンサーとなっています、このセンサーはHuawei P40 Proに搭載されているSONY製 IMX700を意識したモデルになっています。なんと、GN1はGalaxy S20 ULTRAやMi 10シリーズに搭載された1/1.33の1億800万画素センサー(ISOCELL HM1,HMX)よりもセンサーサイズがわずかに大きく1/1.31となります。(HuaweiのIMX 700は1/1.28なのでGN1より少し大きいです)

センサーサイズが大きくなったにもかかわらず、5000万画素のため、GN1は一画素あたりの面積が大きく1.2μmもあります。さらに、4つに画素を統合するテトラセルテクノロジーにより、1画素あたり2.4μmとすることで光感度が4倍になり低照度撮影性能が強化されます。これは、Galaxy S20 ULTRAのHM1やP40 ProのIMX 700と同じサイズとなり肩を並べました。業界最高レベルの感光性能を誇ります。

このように物凄く美しい夜景を撮影をすることができます。

さらに、単一ピクセル内に2つのフォトダイオードを搭載するデュアルピクセルにも対応し、しかもそれが全画素数で対応しています。つまり、合計1億個のセンサーにより位相検出AFを実現しています。
このデュアルピクセルをテトラセルと同時に成し遂げるのはSamsungで初の技術となっています。二つのセンサーを利用しての焦点合わせなので人間の眼と同様により高速に焦点合わせが可能で、物凄い速さでどこでも焦点を合わせることができるでしょう。108MPのGalaxy S20 ULTRAはAFのしにくさ弱点だったので(ピクセルサイズが小さいため、全画素でのPDAFに対応できなかったから)、これは素直にうれしいです。
又、GN1はデュアルピクセルにより1億個のフォトダイオードから構成されているため、各フォトダイオードから情報を得て、ソフトウェアアルゴリズムにより1億画素での写真も撮影することができます。
つまり、シーンに応じて、1億画素、5000万画素、1250万画素を選べるわけです。これはお得ですね。筆者は高繊細な写真から低照度写真まで全て撮りたいのでこの手法はとても気に入っています。(ただ、詳細なレビュー等がでていないので、5000万画素で撮れるかはわかりません、一億画素撮影は公式に宣伝されれいます。)
このSamsung最高性能を誇るイメージセンサーを搭載することにより、X50 Pro+は最高の夜景性能を目指すのです。ただ、センサーサイズが巨大すぎるからか、vivo X50 Proのように疑似ジンバルを搭載することはできないようで、OIS(光学式手振れ補正)による手振れ補正となっています。
隙のない四眼構成のカメラフラッグシップスマホ

vivo X50 Pro+はvivo X50 Proからメインカメラだけが強化されたわけではありません。今までのvivo Xシリーズの集大成でもあります。
超広角はX23シリーズ同様の1300万画素搭載

vivo Xシリーズはまず初めに超広角カメラを強化することから始めました。それが、2018年9月に発売されたvivo X23です。このスマホは超広角を売りにしており、1300万画素の超広角カメラを搭載したスマホです。続く、X27シリーズも同様に1300万画素超広角カメラを搭載されました。しかし、1300万画素超広角カメラはvivo X30シリーズで廃止されてしまいます。なんと、800万画素超広角になってしまいます。800万ですと、昨今のローエンド帯と同じなので、残念ですが、それにはしっかりとした訳があります。X50 Proも同様に800万画素です。まとめるとこのようになります。
13MP超広角 | 8MP超広角 | |
X23 | 〇 | – |
X27 | 〇 | – |
X30 | – | 〇 |
X30 Pro | – | 〇 |
X50 | – | 〇 |
X50 Pro | – | 〇 |
X50 Pro+ | 〇 | – |
しかし、Xシリーズの頂点に君臨するX50 Pro+は従来の超広角重視路線に立ち戻り、1300万画素超広角レンズを搭載しています。これはかなり嬉しい点です。しかも、マクロレンズとしても使えます。
ペリスコープ・ポートレートはvivo X30 Proのものを搭載

X30 Proはvivo初のペリスコープカメラ搭載機種です。ペリスコープカメラは光をプリズムで曲げることにより、本来スマホに収めることのできない巨大な望遠レンズをスマホという薄い筐体にしまいこむことができます。これはHuawei P30 Pro以後、スマホ各社でブームになっている望遠レンズですが、vivoは完璧な形でこの望遠レンズを実装しました。(その代わりコストカットとして超広角は800万画素となっています)
特徴なのは光学2倍望遠と光学5倍ペリスコープの二眼を使うことにより、光学5倍との間を埋める作戦です。光学2倍望遠レンズは3200万画素で、ペリスコープレンズは1300万画素です。これらの二眼望遠レンズにより、中距離から遠距離まで快適にカバーできる望遠性能を持っています。なお、3200万画素望遠レンズはポートレートモードでも利用され、結構評判がいいそうです。
ただ、こちらの望遠レンズもX50 Proでは弱体化されてしまいました。理由は簡単です。ジンバル搭載でコストカットが必要だったからでしょう、どちらのレンズも画素数が減っています、さらにF値も悪化しているのでレンズの品質も低下しています。まとめるとこうです。
32MP望遠 | 13MP望遠 | 13MP超望遠 | 8MP超望遠 | |
X30 | 〇 | – | – | – |
X30 Pro | 〇 | – | 〇 | – |
X50 | – | 〇 | – | |
X50 Pro | – | 〇 | – | 〇 |
X50 Pro+ | 〇 | – | 〇 | – |
ただ、こちらも完璧な形で望遠レンズがvivo X50 Pro+で復活しました。さすが、カメラフラッグシップというだけあります。
vivo最強のカメラ構成でP40 Proに挑む
まとめるとこのようなカメラ構成になっています。vivo X50 Pro+は超広角から望遠は従来機種の良さを取り入れ、メインは世界最高レベルのイメージセンサーを持ってきました。X50 Proはジンバル搭載のロマンスマホという遊撃枠でカメラスマホ業界に殴りこみましたが、X50 Pro+はP40 Proに真っ向から勝負を挑んだ正統派の対抗機種でしょう。
vivo X50 Pro+のスペックはカメラ以外も完璧

vivo X50 Pro+のカメラに焦点を当ててみてきましたが、カメラ以外のスペックも充実しています。ディスプレイは昨今のフラッグシップスマホに流行りのハイリフレッシュレートを採用し、120Hzとなっています、これはX50 Proの90Hzを上回っています。もちろん、有機ELで画面内指紋認証に対応しています。
CS43131 HIFIに対応し、高忠実な音楽体験ができます。SoCは最新のSnapdragon 865を搭載し、処理性能の面でもフラッグシップです。

デザインはMate 30 Proであったようなフェイクレザーのオレンジ色となっておりいます、なお、黒のバージョンも存在します。こちらはレザーではありません。
充電速度は有線で44wと爆速ですが、Qiワイヤレス充電には非対応なのは残念なポイントです。
価格設定は7.6万円とお買い得!

価格設定は、4998元スタートで日本円で7.6万円となっています。P40 Proが5988元、日本円で9.1万円と考えると、かなりお安くなっています。これは売れそうですね。
発売は7月となっており、公式ページはまだ開設されていません。開設された場合、さらに追記していきます。
とても魅力的なスマホですが、筆者はジンバル搭載でないので、少しがっかりしました、ジンバルはvivo X50 Proのみに搭載されるので、そちらを筆者を買おうと思います。vivo X50 Pro+はP40 Proなどで同じような体験はできますが、X50 Proのジンバルは体験できませんから。筆者はロマンを求める人間なので、X50 Proを購入しようと思っています。なお、ジンバルスマホ vivo X50 Proについても詳細にまとめましたので、興味のある人は是非どうぞ。