
Xiaomi Redmiってどんなブランドなの?

RedmiシリーズはXiaomiのコスパシリーズなんだ。
2019年はXiaomi Mi 9T(Redmi K20)やRedmi Note 8 Proでコスパ界隈を賑わしてきたよ。
XiaomiはRedmiシリーズでXiaomiはインドを制す

インドは世界第二位のスマホ市場です。Xiaomiはインド市場の開拓に成功し、インド市場ではSamsungを抜きシェア1位となっています。その、Xiaomiのシェアたるや28.6%です。圧倒的ではないか。

そのXiaomi はRedmiシリーズでインド市場を開拓しています。Redmiシリーズは「最高スペック」「最高の品質」「安心価格」の三つを柱としたシリーズで、世界で最もコスパのいいスマホといっても過言ではないでしょう。筆者も今回発表のRedmi Note 9シリーズの前の機種であるRedmi Note 8 Proを持っていますが、本当に最高のスマホです。
今回、XiaomiはRedmi Note 9シリーズを2020年3月12日にインドで世界最速で発表しています。インド市場重視の姿勢がよくわかりますね。その、発表会をもとにこの記事ではRedmi Note 9シリーズを見ていきます。

この発表会がまるで学校の授業みたいな感じで進められてて、笑えました。「問題はこれですよー。twitterで答えてね~。」
見たい方はYouTubeで見れるので、見てみてください。インドではこういうのが受けるのでしょうか。
Redmi Note 9 Pro・Pro Maxの特徴はNaviC??
今回はXiaomiは命名規則を変えてきました、Redmi Note 8シリーズでは「Redmi Note 8」「Redmi Note 8 Pro」だった名前を、Redmi Note 9シリーズでは「Redmi Note 9 Pro」と「Redmi Note 9 Pro Max」に変えてきました。
インド市場向けのスマホなので、大げさな名前のほうがいいという判断でしょう。

あれれ、その名前の付け方どっかで聞いたことあるような。

超コスパ最悪スマホiPhone 11 Pro Maxのことかな?
でも、このRedmi Note 9 Pro MaxはiPhoneとは違い、画面サイズは変化せずスペックのみが上がってるから注意が必要だ。
ここからは発表会でプッシュアップされていた部分を中心に見ていきます。
トリプルGorila Glass 5

今回、Xiaomiはディスプレイだけでなく、スマホの裏側、カメラ部分にもGorilla Glass 5を採用しており、同スペック帯のスマホは筐体がプラスチックなので、これは画期的だそうです。ガラス製だと触り心地がすべすべなので、筆者は好きです、暇なときは筆者はPixel 3のガラスを触っています。

変態ですね。
割れにくいのも安心です。
GPSはNavICに対応(Pro・Pro Max 双方)

これをすごく大事そうに発表していたので、きっと大事なのでしょう。このRedmi Note 9
NavIC (Navigation Indian Constellation )はインド独自の衛星測位システム、つまりインド版GPSです。インドが頑張って打ち上げた7機の衛星により運用されています。
インドはカシミール紛争において、パキスタンと仲のいいアメリカからGPSの提供を断られたため、この独自のGPSを開発したそうです。なんとも、血なまぐさい話ですが、このNavICはインド・インド洋において5mレベルの正確性を誇っており、GPSの位置精度である、20~30mをはるかに上回ります。
このインドに寄り添うXiaomiの姿勢にはインド人も大歓喜でしょう。さすが、インドシェア一位のXiaomiです。日本人もインドに行く際はNavICを利用することで正確な位置情報を得られます。最高やん。筆者もインドでバックパッカーをやってましたが、GPSはインドの旅には非常に重要なので正確であればあるほどいいですね。
今すぐインドに行こうぜ!!(あ、今はコロナウイルスで日本人は渡航制限されてたんだった。)
もちろん、日本でこのスマホを使う限り全くもって恩恵は得られません。NavICをドやるにはインドに行くしかないのです。
コロナウイルスが終わったらインドに行きましょう。いい国ですよ。
Infinity-Oではなく、DotDisplay(Pro・Pro Max双方)

どっから、どうみても、Samsungが大好きなInfinity-Oディスプレイと同じ場所にパンチホールインカメが配置されていますが、XiaomiはDotDisplayと言っています。コスパスマホに中央パンチホールがつくのは、Galaxy A51とRedmi Note 9シリーズぐらいではないでしょうか。
ちなみにPro Max版は3200万画素のインカメでPro版は1600万画素となっています。
ディスプレイは液晶です。まぁ、コスパ優先のスマホなので、しょうが内です。流行りのハイリフレッシュレートには非対応でした。これはrealme 6には90Hzで搭載されているので、負けてしまいましたが、おそらく、Redmi K30 (POCO X2)が120Hzハイリフレッシュレートに対応しているので、これとの違いを出すためでしょう。
MediatekではなくSnapdragon 720Gを搭載 (Pro・Pro Max双方)

Redmi Note 8 Proでは、Mediatek SoCであるHelio G90Tを搭載してきたXiaomiですが、今回はSnapdragon製のSoCである、Snapdragon 720Gを搭載してきました。SDM720Gと聞くと、ぱっと見、730より低そうに見えますが、Gがついており、ゲーミング用なのでSDM730よりAntutuスコアも向上しています。
ただ、Helio G90TはAntutuスコアが28万点なので、Redmi Note 8 ProとのAntutuでのスコア差はほとんどでませんでした。ただ、スコアには表れない、電力消費の面でSDM 720Gのほうが有利だそうです。
500万画素マクロレンズ (Pro・Pro Max双方)

Redmi Note 8 Proでは200万画素のマクロレンズで、画素数が低く、多くのユーザーにもっといい写真が撮りたいといわれたそうで、500万画素にアップグレードされました。多くのコスパスマホが200万画素マクロカメラを搭載しているのでこれはうれしいところです。

筆者のRedmi Note 8 Proで200万画素マクロカメラで梅干しを撮ってみました。どう思いますか?200万画素なのでディティールが著しく欠けてますね。Redmi Note 9 Pro Maxで撮ったインド版寿司とやらの写真は物凄く美しいので、 500万画素マクロレンズには期待大です。これからのコスパスマホは500万画素マクロレンズにしてほしいものです。
ただ、ポートレートカメラは200万画素にとどまっているので、こっちは残念レンズのままです。
Redmi Note 9 Pro・Pro Maxのスペック・違い・対応バンド

ここまでは重要なスペックを見てきたのでここからは詳細なスペックを見ていきます。
Redmi Note 9 Pro・Pro Maxのスペック
このようなスペックとなっています。イヤホンジャックもありますし、Micro SDカードはセカンドSIMと別個にあるので64GBモデルでも問題なさそうです。
Xiaomiスマホには標準装備のIRブラスターはTVやエアコンを操作できるので大変便利です。側面指紋認証はデザインも損なわずに有用なので素晴らしいです。Xiaomiは液晶ディスプレイに画面内指紋認証を搭載する新技術を開発したようなので、おそらく、次のRedmi Note 10シリーズは液晶+画面内指紋認証になりそうですね。楽しみです。さらに、バッテリーは5020mAhと莫大な大きさなので最高です。
悪い点もあります、超広角カメラは800万画素と相変わらず低いです。(筆者の超広角カメラへのこだわりは、別記事「高解像度超広角カメラコスパ対決」をご覧ください。)またXiaomiにはXiaomi Mi 9Tのように高解像度超広角コスパスマホを出してほしいものです。
あと、インド版にはありがちですが、NFCに非対応です。グローバル版の発売の際にはRedmi Note 8シリーズ同様に搭載されることでしょう。
Redmi Note 9 ProとPro Maxの違い
Pro版とPro Max版の違いはとても少なく、「充電速度」と「カメラ性能」だけです。
メインカメラは両者ともにSamsung製センサーを用いており、4800万画素と6200万画素の違いがあります。こちらは、Xiaomi Redmi Note 8シリーズと同じで進歩はありません。
同じ、XiaomiシリーズのXiaomi Redmi K30(POCO X2)はこちらも6400万画素ですが、SONY製のイメージセンサーのIMX686を初搭載しており、このRedmi Noteシリーズと差別化がうまくできています。SONY製センサーのほうが夜景性能などがいい場合も多く、センサーサイズもわずかに大きい(1/1.72 vs 1/1.7)ので、カメラにこだわるのであれば、Redmi K30のほうがいいでしょう。
Redmi Note 9 Pro・Pro Maxの対応バンド
Redmi Note 8シリーズはインド版・グローバル版・中国版があるので、Redmi Note 9シリーズもおそらく同様になりますが、2020年3月現在、インド版のみの発売となっているので、インド版の対応バンドとなるのでご了承ください。
4G対応バンド
Xiaomi Note 9 Pro Max(インド版) | Xiaomi Note 9 Pro(インド版) | docomo | au | Softbank | 楽天モバイル | ||
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700MHz帯 | バンド28 | – | – | △、田舎 | △、田舎 | △、田舎 | △、田舎(au) |
800MHz帯 | バンド18 | – | – | – | 超重要、田舎 | – | 超重要、田舎(au) |
バンド26 | – | – | – | – | |||
バンド19 | – | – | 超重要、田舎 | – | – | – | |
900MHz帯 | バンド8 | 対応 | 対応 | – | – | 超重要、田舎 | – |
1.5GHz帯 | バンド11 | – | – | – | △ | △ | △(au) |
バンド21 | – | – | △ | – | – | – | |
1.7GHz帯 | バンド3 | 対応 | 対応 | △(東名阪) | まだ少なすぎ | △ | 超重要(楽天) |
2.0GHz帯 | バンド1 | 対応 | 対応 | 超重要 | 超重要 | 超重要 | 超重要(au) |
2.5GHz帯 | バンド41 | 対応 | 対応 | – | 高速通信用 | 高速通信用 (注意) | 高速通信用(au) |
3.5GHz帯 | バンド42 | – | – | 高速通信用 | 高速通信用 | 高速通信用 | 高速通信用(au) |
4G対応バンドの詳細については別記事「実践編:対応バンド表」、「理論編:対応バンド表」、「楽天モバイルの対応バンド」をご覧ください。
5G対応バンド
5Gは非対応です。
5G対応バンドの詳細については別記事「5G対応バンド表:SoftBankが微妙」をご覧ください。
対応バンドは以上のように、SoftBankでのみプラチナバンド対応です。LINEモバイルなどを利用すればいいでしょう。
Redmi Note 9 Pro・Pro Max の価格
これは安すぎですね。Snapdragon 700番台搭載でこの価格を叩き出せるのは、間違いなくXiaomiだけでしょう。
多分、Xiaomi Japanはこのスマホを日本に投入することはないでしょうが、もうすぐAliExpress等で購入できるようになるので、今年もコスパ最強の名をその手につかむことでしょう。